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【回顧】紫苑ステークス ~デアリングタクトの3冠を阻止する馬の条件は?~<2020>
投稿日 2020年9月14日 00:00:26 (データ理論)
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<紫苑ステークス 回顧>
本命は◎ウインマイティーでした。結果は6着。
スタートが良くなかったですね。そのため、後方からの競馬となってしまいました。
今回のレースで8着以内に入った馬のうち、この馬を除く7頭は初角8番手以内からの競馬でした。明らかに後方からの競馬をする馬にとっては厳しい展開でしたね。
もちろん、これは開幕週というのも影響していると思います。他のレースを見ても前残りの傾向が顕著でした。
最後の直線を見る限りでは脚を余しておりますね。悔しい結果だと思います。
もう少し、道中で上手くレースの流れに乗ることができれば結果は違っていたと思います。むしろ「この馬ってこんなに良い脚を使えたのか」と思えるほどの末脚でした。
今回のこの馬の上がり3ハロンは35秒0で上がり最速でした。
やはり「キレないがバテない」というウインの特徴がそのままに出ている馬ですね。
高速馬場になると厳しいタイプでしょう。秋華賞で買うかどうかはそこの見極めが重要になってくると思います。
では追って回顧を行っていきます。
1着のマルターズディオサ
同世代の牝馬間で強さを比べるために重要なレースは次の3つといつも私は述べております。
それは「阪神ジュベナイルフィリーズ」「チューリップ賞」「桜花賞」です。
この3つのレースのうち、この馬は阪神ジュベナイルフィリーズで2着、チューリップ賞で1着に好走している馬です。今回の勝利は全く不思議ではないですね。
渋った馬場に対して不安な部分があったのですが、本来ならば高速馬場になったはずの開幕週の稍重ぐらいならこなせるといったことでしょうか。
また2000mという距離に対しても不安な部分はあったのですが、これはギリギリこなしているように見えますね。
キズナ産駒はトライアルレース(3歳G1前の前哨戦も含む)で滅法強いです。この特徴は面白いと思います。
2020年だけでも京成杯、チューリップ賞、フラワーカップ、京都新聞杯で勝利しております。そして今回の紫苑ステークスです。この傾向は覚えておくと良いかもしれないですね。なお、3歳G1に関しては0-0-0-9です。これも面白いです。
2着のパラスアテナ
ラジオNIKKEI賞で1番人気に支持されながらも4着に敗れた馬です。それだけで10番人気にまで評価が落ちるのは可哀想ですね。牡馬に混じっての4着は十分だったと思いますが。
この馬に関しては2000m以上の方が面白いですね。道中の追走が楽になるのが良いのでしょう。
何となくですが、フェアリーポルカと似たようなイメージを持っております。
そういえば昨年の紫苑ステークスはルーラーシップ産駒のワンツーフィニッシュでした。
「紫苑ステークスはルーラーシップ産駒を狙う」これがこのレースの真理かもしれませんね。
確かに「道中はゆったりと流れてからの、持続的な粘り込み勝負」という展開が得意な馬が多い傾向にあります。なるほど。そういうことか。
3着のシーズンズギフト
【ヒモ解き】推奨馬でした。3番人気でしたが、好走してくれて良かったです。
ところでご覧になられました?ルメール騎手の騎乗のことです。
「8枠の馬が直線で内を突く」というマジックのような競馬を見せてくれました。
やはり中山2000mという舞台でルメール騎手に逆らって良いことはありません。本当に上手いですね。今年の中山芝2000mの重賞成績はこれで0-2-2-1となりました。軸に最適です。
思ったより折り合いも欠かずにレースをすることができておりました。
1600mから2000mもこなせるタイプですね。
しかしながら、秋華賞はどうでしょうかね。鞍上が誰になるかに注目したいです。
折り合い面に問題のある馬ですからね。普通の騎手では乗りこなせないでしょう。
あと秋華賞に出走するとすれば初輸送ですね。そうなるとさらに折り合い面が不安です。
4着のマジックキャッスル
オークスで5着になるような馬ですからね。この馬は強いですよ。
しかしながら、渋った馬場を苦手とする馬です。
今回はこなせるギリギリの馬場だったということでしょう。
前目につける競馬ができないタイプでもあります。そこが残念です。
後方からの競馬が届く展開になれば面白い馬ですね。末脚を活かせる大きいコースの方が合うタイプだとは思います。
5着のミスニューヨーク
上手い競馬はできていたと思います。欲を言えばもう1列前で競馬ができれば良かったですね。そうすれば馬券内の可能性もあったでしょう。
器用なタイプの馬ですが、逆を言えば特に武器もないように感じます。
こういうタイプの馬は重賞に入るとワンパンチ足りないのです。
小回り競馬場の方が合うタイプでしょうね。OP特別ぐらいならば狙ってみたいと思います。内枠が良いでしょうね。
9着のスカイグルーヴ
結局、この馬が1番人気に押し出され、結果的に惨敗してしまいました。
この馬を買った方はこの馬がフラワーカップの時のように積極的な競馬をすることを期待していたのだと思います。しかし、それができませんでした。
決してテンからのスピードが速い馬ではありませんが、全く行かせる気が鞍上にもありませんでしたね。
そして当たり前のように道中で折り合いを欠いております。無理に抑え込んだため、やる気をなくして惨敗です。これは残念な競馬でしたね。
少頭数のレースでハナに行く競馬が簡単にできるようなメンバーや枠の時に買いたいですね。そんな重賞レースはほとんどないと思いますが。
13着のホウオウピースフル
思ったより力を発揮できなかったですね。やや太め残りだったことが敗因でしょうか。
左回りの方が力を発揮できるタイプなのかもしれません。
ちなみにこの馬は自信をもって消しました。というのもオルフェーヴル産駒の牝馬は中山2000mの成績が1-2-0-33と悪すぎるからです。これは異常値です。
以上が紫苑ステークスの回顧でした。
「ストップ・ザ・デアリングタクト」ができる馬が今回のメンバーの中にいたでしょうか。なかなか厳しいような気がしますね。今回のメンバーでは。
秋のテーマはデアリングタクトを止められる馬を探すことだと思っています。
馬を見るより、騎手で選ぶのが良いかもしれませんね。思い切りの良い騎乗をする騎手がいいかもしれません。「空気の読めない」「君がいなかったらもっと早く4200勝できた」と武豊騎手に言われた2人の外国人騎手にまずは注目したいと思っています。
今のところデアリングタクトが勝つ確率は80%以上と見ていますがね。
【ローズステークスの「穴の狙い目」はこの馬!】
ローズステークスですが現時点で狙ってみたい穴馬がおります。
今年のローズステークスは中京2000mで行われるレースです。
今までのローズステークスのようなイメージを持っていると痛い目に合うでしょう。
この馬のように速い上がりをコンスタントに使える馬は面白いと思います。
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