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【回顧】オークス ~父ロベルト系の大当たりの系譜にデアリングタクトはつながっている?~<2020>
投稿日 2020年5月25日 00:01:04 (データ理論)
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<オークス 回顧>
本命は◎サンクテュエールでした。結果は13着。
まずスタートがイマイチでしたね。ルメール騎手もある程度、前につけたかったと思うのですが、あのスタートでは前につけることができませんでした。
仕方なしに後方からの競馬となりましたが、末脚の切れ味がそこまで良いわけではありません。先団につけられなかった時点でこの馬の敗北は決まりましたね。
8枠でしたが、2着になったウインマリリンも8枠です。理想はウインマリリンのような競馬をすることでしたが、今回ばかりは残念でした。
考察動画でも述べましたが、この馬の不安材料は「そんなに強くない可能性がある」でした。自分で述べた通り、そんなに強くありませんでしたね。
バリバリ人気になっていたら本命にしてはおりませんでしたが、このオッズなら勝負しても面白いかと思いました。
穴馬を本命にする時は玉砕覚悟と決めているので納得はしております。
私が買い目を決めた時点では8番人気でしたが、結果的には5番人気でした。
これは・・・結果的に穴馬になっていないですね(笑)
では追って回顧を行っていきます。
1着のデアリングタクト
競馬ファンの皆様。おめでとうございます。「覇王になれる可能性を秘めた女王」の誕生です。強い馬の誕生はみんなで喜ぶべきだと思います。
松山騎手・・・このプレッシャーによく耐えて頑張りましたね。
レース後に「馬に助けてもらいました。」「本当に馬にはありがとうと言いたいです。」とコメントしております。いや、本当にそうです。
序盤は行きたがって仕方のない馬を何とか抑え込んでおりました。
そして直線を迎えた時にはすでに前が壁。外にも内にも出せない状況でした。
普通の強い馬なら届いていないと思います。「覇王になれる可能性を秘めた女王」だから届きました。
今回は馬に助けられたと思いますが、次は馬を助ければいいだけです。大事なのは結果ですからね。松山騎手には頑張って貰いたいと思います。
それにしてもこの馬。一瞬のスペースができてからの脚は凄いですね。女の子にこういっては申し訳ないのですが、これは化け物ですよ。流石は父ロベルト系。ロベルト系はクジ引きです。稀に大当たりがあり、それを引いたのがこの馬ということでしょう。
秋のプランについては明言しておりませんが、社台系ではないので凱旋門賞という可能性は低いのではないでしょうか。普通に秋の目標は秋華賞でしょうね。
気持ちが早いですが、秋華賞の後にジャパンカップに出走して、アーモンドアイと戦って欲しいですね。覇王はどっちなのか。見応えがあります。
個人的にはアーモンドアイに引導を渡して欲しいですね。「令和最初の名勝負」になるかもしれません。そそるぜ~、これは。
2着のウインマリリン
直前大口の第1推奨馬でした。良かったです。激走してくれて。
8枠の馬がインベタを走る・・・これはもう魔法ですね。
横山典騎手の「突然の魔女っ子化」には驚きを隠せません。東京2400mはもちろん、関東圏の競馬場の乗り方を熟知しております。
逃げ馬の真後ろを追走する会心の騎乗でした。
もちろんどれだけ騎手が上手くても馬が強くなければ好走はできません。
スタートが良く、スムーズに内に入れるだけのレースセンスの高さを見せてくれましたね。
残念だったのは勝ち馬が数年に1度しかない「ロベルト系の大当たり馬」だったことです。普通だったら勝利していたのはこの馬だったと思います。
今回は前有利のトラックバイアスを最大限に活かしての好走でした。
上がり3ハロンは34秒0、上がり順位は7位です。
この「キレないが、バテない」という「ほぼ大半のウイン・マイネルに共通する末脚」が活きる展開だったと思います。
今後も前有利のトラックバイアスのあるレースで買いたい馬です。
秋華賞で買うかどうかも馬場傾向を見極めたいですね。ただこの馬、輸送は未経験です。
3着のウインマイティー
直前大口の第2推奨馬でした。良かったです。激走してくれて。オークスはGANMAの大口砲が炸裂したレースでした。
ゴールドシップ産駒が初めてG1で馬券になりました。
この馬も「キレないが、バテない」という「ほぼ大半のウイン・マイネルに共通する末脚」を活かしての好走でした。
前有利のトラックバイアスを上手く活かしての好走でした。上がり3ハロンは34秒1、上がり順位は12位です。
ドラゴン和田もこの馬の適性を上手く理解しての激走でしたね。テン乗りにも関わらず見事なエスコートでした。
和田騎手に関してですが、2桁人気馬を馬券内に持ってきたのは今年2回目です。
和田騎手の思い切りの良さが良い方向に出ていると思います。これからもG1では穴で狙っていきたい騎手ですね。
4着のリアアメリア
このレースは1000mの通過タイムが59秒8でした。
前半の3ハロンが35秒4であり、後半の3ハロンが34秒2というレースでした。
このペースはこの馬がアルテミスステークスで勝利した時と類似しておりました。
この馬にとって得意の展開だったということですね。
左回りもこの馬に合うのかもしれません。今後は左回りで狙っていきたい馬ですね。
復活の兆し・・・というよりはこの馬の適性の問題だと思います。
5着のマジックキャッスル
直線で前が壁になってしまいました。スムーズなら4着、いやもしかしたら3着があったかもしれません。残念でした。
最初から後方で控える競馬しかできないタイプの馬ですが、末脚は確かです。
次も人気薄なら狙ってみたいですね。
「直線の長いコース」「高速馬場」で狙いたい馬です。この馬、まだ伸びますよ。
G3ぐらいなら勝てる馬だと思います。
6着のチェーンオブラブ
「末脚○」という特殊アビリティーは健在なのですが、その発動条件が厳しいですね。
後方で脚を溜めに溜めるという条件が必要となります。
先行勢が全滅する展開にならない限りは厳しそうですね。
今回もただバテてきた馬を抜いただけの6着であり、着順ほど評価はできない内容ですね。
7着のミヤマザクラ
クイーンカップで溜める競馬ができなかったツケがここで出ましたね。
道中では行きたがる素振りを見せておりましたが、武豊騎手では抑え込むことができませんでした。ここが武豊騎手の弱点でもありますね。
上がり3ハロンのタイムは34秒1でした。これもこの馬が使える脚の限界だと思います。
高速馬場への適性を疑問視しておりましたが、結果的にそうなってしまいました。
この馬の兄たちもG1に入ると力の足りないところを見せておりました。
この馬はクイーンステークスで買いたいですね。時計のかかる洋芝が合うような気がします。この馬の桜は北海道でこそ咲き誇るのではないでしょうか。
北海道で咲くエゾヤマザクラは本州の桜より色が濃いのが特徴です。それぞれの地にあった桜があります。それもまた一興ですね。
8着のホウオウピースフル
馬が直線でイヤイヤしておりました。
激しく攻めすぎですよ。女の子なんですから。
馬が嫌気を差さなければいいのですが。今後に響かないことを祈りたいと思います。
9着のリリーピュアハート
レース後の福永騎手のコメントは以下の通りです。
「スタートで大きく躓いてしまいました。今日のレースはそれが全てです」
先週、ヴィクトリアマイルのレース後のコメントは以下の通りです。
「今日はスタートが全てですね(以下略)」
来週のコントレイルは上手くスタートが切れると良いですね。
それにしても面白いですよね。忘れな草賞で3着だったこの馬が6番人気であり、忘れな草賞で1着だったウインマイティーが13番人気というのは。
今日のオークスは前走1着の馬の5頭をBOX買いしたら儲かるレースでした。
競馬は難しいようで、簡単で、そして難しいですね。
10着のマルターズディオサ
8枠だからでしょうか。無理せず前につける競馬をしませんでした。
溜めて末脚を活かす競馬となりましたが、キズナ産駒ですからね。そこまで切れる脚は持っておりません。
キズナ産駒は35秒前後の末脚が上がり3位以内になるような馬場&展開がベストです。
適性が違ったということでしょうね。距離も長かったように思えます。
11着のデゼル
ぶっ飛びましたね。動画では「ビルゴの悲劇」というキャリアの浅いディープインパクト産駒によくある傾向をご紹介しましたが、今回は「ビルゴの悲劇」は関係ないですね。
というのも今回は前半からゆったりと流れ、キレのある末脚が活きる展開でした。
これは普通に力負けですね。
前有利のトラックバイアスがある中でスタートが良くない馬です。
これは正直、厳しいと思います。
それにしてもレーン騎手。2週連続で人気馬を飛ばしております。
やはり東京は苦手としているのでしょうか。だとしたら次週のダービーも・・・どうでしょうかね。
12着のウーマンズハート
この馬は新潟専用機でしょう。関屋記念、新潟記念、新潟大賞典で買いたいですね。
高速馬場の方が良いと思います。
ただ阪神ジュベナイルフィリーズで積極的な競馬をしてから馬が言うことを聞かなくなったという話もあります。それが改善されたかどうかは確認できておりません、短期免許で来る外国人騎手を乗せる弊害は確実にあります。
エピファネイアも現役時代そうだったという記事も見たことがあります。
もし、気性的に難しくなっているようならば、新潟でのレースで期待大という考え方も違う可能性はありますね。
15着のクラヴァシュドール
この馬の凡走は意外だった方が多いのではないでしょうか。
・1枠から前につける競馬ができる
・前有利のトラックバイアスを活かせば面白い。
・左回りに替わる今回はハーツクライ産駒にとって理想的。
・ハーツクライ産駒だから2400mという距離もこなせる
・絶好調のデムーロ騎手
基本的な買い要素はこのあたりでしょうか。
ただ決定的な割引要素もありました。それは状態面です。
この馬はチューリップ賞、桜花賞で目一杯に仕上げている可能性がありました。
オークスでは状態面でお釣りがないという可能性が高いと思っておりました。
ちなみにテレビを観ていると解説の方が「ハーツクライ産駒なのでオークスは買える」と話しておりましたが、そのようなデータはありません。ハーツクライ産駒のオークスの成績は1-0-1-16です。
3歳牝馬のハーツクライ産駒は東京2400mを得意としておりません。買えるのは牡馬です。つまりは次週のダービーです。楽しみですね。
16着のスマイルカナ
自分のペースで淡々と逃げることができれば強い馬です。しかし、今回はそれができませんでした。ハナには立つことができておりましたが、距離不安があるため、騎手が抑え込んでおりました。
自分のペースで逃げると速すぎたのかもしれませんが、結局、大敗するのであれば思い切ってこの馬が逃げた世界線も見てみたかったですね。
今回、結果的には同じ岡田軍団であるウインの2頭に最高のペースを作り出すことになりました。
そう考えるとこの馬の功績は大きかったように思えます。
17着のアブレイズ
「初めてこんな強い馬たちと戦いました」と馬がレース後に話しそうな感じですね。
上がり3ハロンで時計のかかる展開や馬場の方が良いタイプでしょう。
きっと34秒台も出ないかもしれませんよ。
もっと速い流れに持ち込むべきでしたね。普通に逃げ馬についていくだけでは厳しいでしょう。弱虫ペダルのロードレースじゃないんだから。
自分で勝負できる展開に持ち込んで欲しかったですね。
14着のフィオリキアリ
18着のインターミッション
こんなものでしょうね。能力的に。
以上がオークスの回顧でした。
父ロベルト系の大当たり馬の系譜は以下の通りです。
ナリタブライアン⇒マヤノトップガン⇒グラスワンダー⇒シンボリクリスエス⇒ウオッカ⇒モーリス⇒デアリングタクト(仮)
デアリングタクトはまだG1を2勝しかしておりません。これからG1勝利を量産して欲しいですね。この馬の活躍によりエピファネイア産駒の評価も総じて上がることでしょう。
しかし、注意してください。父ロベルト系はハズレも多いのです。しっかりとそこは見極めていきたいですね。
【日本ダービーの「穴の狙い目」はこの馬!】
日本ダービーですが現時点で狙ってみたい穴馬がおります。
いかにも東京コースが得意な馬ですね。鞍上も東京2400mでの激走が目立つ騎手です。
今の東京に存在する前残り馬場も上手く味方につけることができれば、大駆する可能性も否定できないと思います。
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