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【エリザベス女王杯2018の有力馬診断(前篇)】~重賞危険パターン“デムーロJ最終追い切り騎乗で好時計出し”での本年唯一の連対馬(府中牝馬2着)リスグラシュー~
投稿日 2018年11月6日 00:01:39 (競馬予想まとめ)
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【初年度からの全エリザベス女王杯予想結果】
初年度2009年:◎ブエナビスタ3着、〇テイエムプリキュア12人気2着(※印は3点のみ・当時は買い目無し)
2010年:◎メイショウベルーガ2着
2011年:◎穴不発、〇1着、▲2着(押さえ馬単的中)
2012年:◎レインボーダリア7人気1着(大本線単複大的中)
2013年:◎ラキシス6人気2着、▲1着(大本線馬連・ワイド・複勝大的中)
2014年:◎穴不発、〇1着、▲2着(不的中)
2015年:◎穴不発、〇2着、▲1着、△3着(馬券上は上位3頭同列で、大本線三連複・馬連・ワイド的中)
2016年:◎穴不発(不的中)
2017年:◎モズカッチャン1着(大本線単勝的中)
昨年のコピペですが、振り返ると上記の様な過去予想成績…古馬牝馬の最高峰の重賞レースであるエリ女は、得意というか好きというか…なレースです。
レース単位でこういうコトを書く(思う)のはエリ女とダービーと有馬記念くらいですが…今年も勝負度高めの予想が出せるように、通常以上に力を入れて結論を出すつもりです。
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【エリザベス女王杯の有力馬診断(前篇)~重賞危険パターン“デムーロJ最終追い切り騎乗で好時計出し”での本年唯一の連対馬(府中牝馬2着)リスグラシュー~】
※印は[★激走候補~△やや有力~▽やや軽視~―無印」を表します
―アドマイヤリード牝5藤岡康56須貝尚(栗東)
前走府中牝馬S時にも「落ち着きが出ているが、それがいいのか悪いのか」との戦前コメントも出ていましたが、どうも年齢を重ねて気合い乗りが遅くなってきたのか、キチンと調教から時計を出した過程でないと後方ままの競馬・結果になりがちになっています。
3走前阪神牝馬S4着は、その前走比で2秒も早い坂路50.3-12.4を計時しての一変劇でした。昨秋府中牝馬S3着時も同じく坂路50.6-12.5という好時計を計時していました。
前走は最終追い切りこそ及第点の時計をだしてきましたが、それ以前は大分見劣る時計が並んでいました。
叩き2戦目となる今回で府中牝馬Sや阪神牝馬S当時みたく見るからに調教時計大幅良化ならば警戒したかったですが…1週前追い切り時点ではその気配はなくて・・・。
そもそも、小柄ステゴ牝駒で強烈なピッチ走法が特徴的で、昨年阪神牝馬SにしてもヴィクトリアMにしても外の方が伸びる馬場だったからこそ得意とする一瞬の脚を生かしたインを突く競馬を高確率でできてしまう条件であり、尚且つこういう内不利馬場でも他の馬と比べて影響を受ける所が小さいという荒れ馬場巧者適性の持ち主であった分での激走でした。
あんまり距離二二でも同様の鬼脚は期待できないタイプではないかと。
―キンショーユキヒメ牝5秋山56中村(栗東)
OP昇級後の唯一の好走歴福島牝馬S1着は、逃げたカワキタエンカとそれを捕まえに行った3着馬4着馬が厳しい競馬をする中で、漁夫の利での直線一気での勝利…ココでは到底足りないパフォーマンスで。
―クロコスミア牝5岩田56西浦(栗東)
京都記念8着後に『先週は東京新聞杯で同じくステゴ牝駒アドマイヤリードが今期初戦で案外でしたが、それと被る様な同牝駒のシーズンが変わっての急失速結果でした。旬が短い・好不調が激しい産駒傾向を重視すれば、これの後追いは危険と思います。』と書きましたが、その通りの本年戦績。
昨年は実質5連続激走でエリ女激走を収めましたが、勢いが重要なステゴ牝駒に於いてはそれの勢いが失われた今となっては過去の栄光に期待すべきではありませんので。
―ヴァフラーム牝6川又56吉村(栗東)
斤量・レース質など条件揃いに揃っていたマーメイドSでも13人4着止まりとなると…ココでは能力不足。
参考までにマーメイドS回顧文を置いておきます↓
『例の牝馬限定・中距離条件で他を圧倒する善戦率を残すハービンジャー牝駒…ただし弱点としては“4着率の高さ”なのですが、そんな典型的な穴激走4着止まりとなったのがヴァフラーム。
やはり牝馬同士でスタミナが決め手となるレースでの強みは存分に発揮してくれました…ただし、これが活かされるレースというのは年に僅かしかありません。
具体的には重賞愛知杯とマーメイドSで、準OPでは牝馬限定での距離二千以上レースは組まれていませんので…準OPでは相対的に良さが生きない牡馬混合戦での戦いを強いられて、牝馬相手だとどうしても相手関係で厳しくなる格上挑戦を強いられて…そんな詰んだ立ち位置にあるのがコノ馬です。』
★リスグラシュー牝4モレイラ56矢作(栗東)
現4歳世代中距離牝馬TOP3の一角として高評価する一頭です。
コノ馬の3歳以降からこれまでのシーズンでは、休み明け初戦2戦目までは必ず好走して、3戦目か4戦目にガタが来て凡走するというパターンになっています。
4走前東京新聞杯はその後に連戦予定なかったので一戦入魂の仕上げで見事勝利。
3走前阪神牝馬Sではその後に連戦予定だったので、調教過程も一目瞭然で次に余力を残す過程になっていての3着止まり。その分で次走VMではパフォーマンスを上げて来ましたが、流石に3戦目までは持たなかったという安田記念凡走でした。
前走府中牝馬Sも次走エリ女に向けての前哨戦の位置付けだったはずですが、それはデムーロ騎手騎乗の最終追い切り時計にも表れています。
これは秋天予想時にも紹介したデータで、当時の競馬予想TVでは賛否両論を受けましたが・・・
本年重賞でデムーロ騎手が最終追い切りにも騎乗した馬の成績は[4-3-1-6]で好走率6割と高水準。
デムーロ騎手は一部で調教が下手と言われますが、それは陣営の時計指示よりも自分の手応えを重視するせい…実際に数日後にレースに騎乗するのは自らですから、実は後者の方が競走結果に直結させられると言えるかも知れません(デムーロ騎手は調教では調教師指示無視の常習犯…もしもデムーロ騎手が調教に騎乗して軽めに流した場合には概ね仕上がっているという解釈が可能)。
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~本年重賞で最終追い切りにデムーロ騎乗時の時計別成績~
好時計[0-1-1-3]⇔水準時計[1-0-0-2]⇔凡時計[4-1-0-1]
(直近例:ロードクエスト凡時計1着・スワーヴリチャード水準時計大敗・アウィルアウェイ凡時計2着・アポロケンタッキー好時計大敗)
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リスグラシューの前走府中牝馬Sは、そのデムーロ騎手最終追い切り騎乗時に好時計計時パターンで、それで唯一連対を果たした例でした。
つまりは、それだけ仕上がり余地を残した中での府中牝馬S2着だったと推察できますので、順当にこの2戦目エリ女でパフォーマンスを上げてくると考えられます。
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コノ馬については昨秋G1回顧で『気性的に行かせるか控えるかメリハリある競馬で爆発力に繋げていたコノ馬にとって、直前に乗り替わり、それもテン乗り騎手への乗り替わりというのは地味にダメージが大きかったか』と書きました通りで、逃げるか追い込むか極端な競馬時に反発している近況です。
それは最近の馬で言えば同じく母父ホワイトマズルのカツジと一緒ですし、もっと直近で言えばアルテミスSで初めての普通の競馬をして逆噴射をしたグレイシアと一緒です。
父ホワイトマズル&母父ホワイトマズルの代表産駒もそんな馬がゴロゴロいますので、暇がある人は調べて頂ければ…と。
実際にコノ馬の直近3勝はその戦法のどちらかになっていますし、本年も最後方から競馬を進めた春天でのみ格好を付けています。
前走でも内枠ならば◎候補としましたが、引いたのは外枠でしたので軽視…そこから外目で前に壁を作れなくて、道中で行かせてしまう競馬というはこの手の馬には一番マズいパターンでした。
改めて極端内枠を引いて思い切って溜める騎乗が叶いそうならば…高齢までしぶといホワイトマズル血統からも見限りたくない大穴候補です。
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Source: 考えるヒント(常勝競馬)
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