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函館記念 2017 レース回顧・結果:ルミナスウォリアー、後一歩の詰めの甘さが嘘のよう、雨を味方に外からあっさり完勝!
投稿日 2017年7月16日 18:47:55 (競馬予想まとめ)
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毎週日曜の22:00からツイキャスでの函館記念回顧ライブとなります。ラップや騎手など様々な観点から次のレース予想に繋がる回顧をお届けしますので、ぜひお聴きください。ライブ前にコメントで質問、レースの流れで気になったこと等を書き込んでもらえたらありがたいです!
http://twitcasting.tv/c:nandecas
競馬ナンデトップページからも視聴できます
http://www.keibanande.net
2017 函館記念(GIII) 函館芝2000m重
レース回顧・結果
2:01.2 60.6-60.6 M
12.5 – 11.1 – 12.0 – 12.4 – 12.6 – 12.3 – 12.1 – 12.2 – 11.8 – 12.2
北海道を襲う豪雨が函館の地にも直撃し、入線時のスーパースローにはっきり映る雨粒からもわかるように馬場が強烈に悪化した。ただベースが高速馬場だったのでこれでも悪化しきっていなかった、という感じ。ペースは平均、そこからL2最速戦でここでしっかりと脚を使えたかどうか。それと、結果的に見てもステイヤー色が強い馬が上位を独占している。馬場が重くなったことで基礎スピードを各馬コントロールしながら進めたこともあって、質の高い基礎スピードがあまり問われなかったことが大きいかなと。
1着ルミナスウォリアー
12番枠から五分には出たが最序盤はあまり前目を取れる感じではなく中団の外目で進めていく形。道中もペースはそこまで上がらずに中団馬群から向こう正面では少し掛かり気味になりつつもコントロールしながら3角。3角で外からじわっと手が動いて徐々に進出、4角では好位に取り付きながら楽な手ごたえで先頭列に並びかけて直線。序盤でアングライフェンの外から捻じ伏せL1までしっかりと抜け出しこれまでの甘さを払拭する完勝となった。
競馬は難しいというか、土曜も北海道自体はかなり降っていたが函館は全然だったからなあ。ここまで急激に大雨が降って馬場が渋ったなかで、全体のペースが上がり切らず、また仕掛けの意識も各馬がそこまで早くならずという中でこの馬にとってはバランス的に入りやすかったんだろうな、というような完勝ぶりだった。まあサムソン産駒って言ってるけど結局はサドラーでありオペラハウスだから、こうやって渋った中でペースもそこまで速くない、パワー型の馬場で無理なく入ってポテンシャルを発揮してというのが噛み合ったのかなという感じ。ただこれまで軽い馬場だとトップスピード戦でもポテンシャル戦でもイマイチ、基礎スピード面でも対応はできたけど…という感じでどれも武器になってなかったが、この馬場でここまでポテンシャルを発揮してきた以上やっぱり基本的にはもうちょっと距離があった方がいいとは思う。今回は2000mで平均ペースだが馬場が重く各騎手の意識も最序盤はそこまで上がってこなかったので比較的団子だったし消耗しきらずに徐々に加速する競馬になった。今の段階ではまだ何とも言えないけど、雨が降って上がり切らなかったという点で条件が揃っていた気はするね。
2着タマモベストプレイ
14番枠からまずまずのスタート、外のヤマカツライデンとともに積極的に前を取って最終的にはヤマカツを行かせて2列目のポケットを選択。そのまま平均ペースを2列目で追走も3角では少し置かれて激しく手が動く。そこから4角ではスペースを徐々に詰めて2列目の最内で直線。序盤で外に誘導するロスはあったがそこからL1までばてずに伸びてきて最後は激しい2着争いを制した。
追い切りは良かったなあと思ってみていたんだけどそれでも2着まで食い込んだのはやっぱり雨が降ったこともあるかな。まあ皐月賞でも厳しい流れでやれていたから仮にハイペースまで行っても良かったかもしれないけど、パワー型の基礎スピードを問われて最後までばてずに差し込んできてというのはレース全体の仕掛けもそんなに早くならなかったことが大きいかな。3~4角でロスなく立ち回れて一足を使ってきた感覚。3着のヤマカツライデンもそうだけど距離は違うが昨年の丹頂Sみたいに平均で仕掛けが遅いパターンが噛み合った感はあるね。2000のスピードタイプが苦しい競馬になったのは雨が降って意識的にそれをコントロールしながらになって、ステイヤー型でスピード的にちょっと足りない馬でも足りたって感じはする。まあ、状態面と割と淡々とした流れで一足を使う競馬、というのが噛み合った結果かな。
3着ヤマカツライデン
15番枠からまずまずのスタート、そこから押して押してハナを主張、内のタマモベストプレイが想像以上に手ごわかったがこれの前に出て楽にハナを取り切る。1~2角で少し息を入れてペースをコントロール、そこからじわっとペースを引き上げていきながら3角。3~4角でもじわっと加速しながら4角で明確に仕掛けて直線。序盤でそこから一気にルミナスウォリアーに出られてしまうがL1ではアングライフェン、タマモベストプレイらと接戦を演じての3着だった。
追い切りがイマイチだったように見えたんだけど、来られてしまった。ただ馬場が悪化したことで結果的にステイヤー的な要素を強く持った馬が上位という点でもこの馬も噛み合った部類になると思う。というよりはヤマカツライデンが3着に、アングライフェンが4着に来たようなレースだった、というと自分的にはしっくりと落ち着く。ヤマカツってペース自体はある程度融通が利くけどスローにして仕掛けが早いとポテンシャルはそんなにないし、かといって無茶なペースを作れるほどではない。なのでこれぐらい雨が降って各馬が探り探りになってペースも上がり切らず、結果的に仕掛けもそんなに早くない、というところで良さが出た感じ。2000mだと本来もうちょっと基礎スピードの質を持った馬が優位に運べるんだけど、これが雨の影響でなかなか最序盤無茶がしにくかった。その分だけ楽に主導権を取れたし今日は池添も早い段階で息を入れてそこからは徐々に加速させていく形を取ったことで後続もなかなかしんどかったかな、という感じ。まあこの競馬を見ても本質はもうちょっと長い距離の方がいいとは思う。2200~2600でしっかりと縦長に持ち込んで、セーフティリードを活かして本仕掛けを待つ形が理想かな。今日に関しては天気を読み違えてしまった。
4着アングライフェン
6番枠から五分には出てそこから無理なく進めて中団馬群の中で入っていく。向こう正面でも中団馬群の中で結構楽に進めていきながら3角。3角で徐々に手が動いて前のスペースを詰めつつ好位に進出、4角で楽に先頭列まで並びかけ、外から押し上げてきたルミナスウォリアーとともに先頭列で直線。序盤でそこからしぶとく伸びたかったがイマイチ、L1でもしぶとく踏ん張っていたが2着争いでわずかに及ばずの4着だった。
結果的に4角で勝ちに行って甘くなったとは思うが、あれはあれで仕方なかったかなとも。この馬の場合雨が降ったことで京都記念のパフォーマンスを引き出せるか?というところだったがこの馬にしてはちょっと前半のペースが速かった、という可能性はあるかな。京都記念で見せたポテンシャル面は結構高いレベルにあったと思うので、そこと比べるとちょっと不満はある。ただ馬場が渋ったことでスピードタイプが無理せず入ってくれたし、支配したのがステイヤー型のヤマカツライデンなので、結果的にはこの馬も前半そこまで無理なくやれたのが良かったかな。それでもこの感じだともうちょっと距離があった方がいいかもしれない。雨はプラスに働いたとみている。
5着ケイティープライド
4番枠から好発を切って内の先行馬を封じてから外の各馬を入れて3列目、マイネルミラノの後ろで進めながら楽に入っていく。ミラノが外に、タマモが下がってきたので当初のイメージとは違っただろうが3列目のポケットと絶好位で3角。3角で外に出す選択、4角ではそれでも前のアングライフェン、ルミナスの後ろでロスを少なくして直線。序盤で問われた一足で少し伸び切れないところ、L1でジリッと詰めてくるが2着争い併走状態でなかなか落ちてこず、5着までとなった。
ちょっとだけ噛み合わなかった感じはする。全体のペースが上がったようで上がり切らなかった。これは良かったと思うんだが、各馬の仕掛けの意識が薄くなったのと、雨の影響で前半コントロールしながらでかえって脚を使っていつものロンスパに持ち込む余力がなかったミラノが動けなかったのでレースの本仕掛けが遅れてしまった。外を選択したのは良かったと思うけど結果的には4角でロスなく立ち回ったものの直線入りの加速で少し置かれている、L1も落ちていないというのが伸び切れなかった要因にはなるかも。結構良い感じに見えて伸び切れなかったのはそこかな。まあ後半のポテンシャル面を問われれば意外とやれる馬なので、距離に関してはもうちょっと延びてもいいかもしれない。ある程度のペースまでならやれるけど、基本は前半無理なく後半出し切る競馬が合うと思うし、それならTS持続でもポテンシャル戦でも結構やれる馬。そういう条件が揃えば面白いし、今回みたいに意外と4角出口で小足を問われるパターンは噛み合い切らなかったという感じかな。
6着サトノアレス
1番枠からまずまずのスタート、無理せず控えて中団の内内でという競馬を選択する。向こう正面でもケイティープライドの直後で無理なく進めて3角。3角で少し促されて楽に反応、ただ進路確保しきれずに4角で外に誘導、ケイティの直後で直線。序盤でそこから外に出したがそこから弾ける形にはならず、L1までなだれ込んでケイティとの差を誤差程度に詰めるまでの6着完敗だった。
高速馬場ならわからなかったなあ、という感じの競馬にはなった。まあ雨が渋ったことで速いラップを要求されず、4角までの手ごたえは良かったけどそこからグンとトップスピードに乗せられる馬場でなければやっぱり甘くなってしまうのかなという感じだった。ただそんなに悲観するほど悪くはなかったし、2000mでも良馬場で東京とかならトップスピード勝負になると思うし何とか対応できそうな感じはする。コーナーは2つの方がいいと思うし理想は1800前後かな。トップスピードを問われないとちょっと難しいかも。
11着マイネルミラノ
7番枠から五分に出てそこから押して押しての先行策。ただ最終的にそとの2頭が速いので無理はせずに2列目の外を取りに行く。道中も2列目の外で進めて3角手前からじわっと促していく。ただいつものグンと来る反応がなく先頭列には並びかけるが後続に楽に煽られて直線。序盤で甘くなって早々に失速、11着と完敗を喫した。
まあ…雨は誤算だったかな。多少ぱらついてもとは思ったがあそこまで降ってしまうと洋芝でもあるしなかなか難しい。全体のペース自体はちょうどいいぐらいだったと思うし、ポテンシャル戦としてなら仕掛けのタイミングもあれでいいと思う。ただ、そもそも3角の時点で馬なりで行くというより促されて並びかけている時点でちょっと嫌な感じはあったかな。雨の影響があったと考えないと難しい内容になった。もちろんこの馬場で58kgという斤量もしんどかったとは思うし、ここでと思ったけど色々条件が変わってしまったし、簡単ではないね。最近の夏はこういう局地的な雨がどこでいつ降るか読みにくいからなあ。
15着ステイインシアトル
10番枠から五分に出てそこからじわっと先行争い。ただ外の2頭が内に切り込みながら入ってきたのでそこで少しブレーキしてからはかかり気味に入っていく、最終的には3列目の外。道中も前がペースをコントロール、2角過ぎではしっかりと折り合っていたのでそこまで問題ない入り方。ただ向こう正面から武豊の手は動くのに馬が下がってくる状況、加速していく流れについていけないまま後方で直線。序盤でそのまま伸びあぐねて失速惨敗。
まあ、超高速馬場の鳴尾記念から一気に悪化した洋芝函館…真逆の馬場になったわけだから、そこが敗因としては一番かなとは思う。細かい点だと再序盤で外から内に切ってこられたところで少し利器でいたというのもあるし、馬場に関わらず全体のペースは鳴尾記念から明らかに上がっているわけでそこで追走に苦労したという見立てもできる。ただやっぱり一番は馬場かなぁ。
毎週日曜の22:00からツイキャスでの函館記念回顧ライブとなります。ラップや騎手など様々な観点から次のレース予想に繋がる回顧をお届けしますので、ぜひお聴きください。ライブ前にコメントで質問、レースの流れで気になったこと等を書き込んでもらえたらありがたいです!
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Source: 競馬予想まとめアンテナ
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