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目黒記念 2017 出走予定馬:ヴォルシェーブ、前走詰まりながらも突き抜けたが、坂スタートの不安定でポジション次第で危うさも…
投稿日 2017年5月23日 07:00:42 (競馬予想まとめ)
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2017 5/28(日)
第131回 目黒記念(GII) 東京芝2500m
出走予定馬一覧
日本ダービーの後の最終レースに行われる伝統重賞目黒記念に前哨戦のメトロポリタンステークスを制したヴォルシェーブが出走予定だ。昨年はアルゼンチン共和国杯でも強敵相手に3着と目途を立ててきた。得意の東京を舞台に念願の重賞初制覇を狙う。ダービーの結果がどうなるにせよ、その喧噪を切り裂いてダービーデイの締め括りを主役で飾れるか。
ひとまず総合力の高い馬にはなるので、大きく崩れることは基本的には考えにくい。ただ使える脚が決して長い方ではないので、後ろからペースが上がって外々からというようなパターンは好ましくない。好位を取って内枠からスッとというのが個人的には理想かな。金鯱賞でイマイチだったので坂スタートがカギ。
●メトロポリタンS(OP) 1着 13頭7枠10番
東京芝2400m良 2:24.1 60.0-59.5 M
12.6 – 11.3 – 12.0 – 12.0 – 12.1 – 12.2 – 12.4 – 12.2 – 11.9 – 11.7 – 11.7 – 12.0
前走のメトロポリタンSは超高速馬場の中で平均で流れてトップスピード面は問われない競馬になった。4Fのロンスパなので、この感じは目黒記念に結構繋がってきそうな感じはあるが、馬場を考えると週は違うにせよ青葉賞より時計的にもラップ的に見ても少し劣るというのはちょっと物足りないところもある。オープン特別で淀みなく入っているなら23秒台には入れてほしかったぐらいの馬場。
10番枠からやや出負け、そこからじわっと促していきつつ中団で進めていく。道中も淡々と流れる中で中団馬群の中で折り合いを意識しつつ我慢して3角に入っていく。3~4角でも中団馬群の中で我慢、徐々に前もペースを引き上げてという中でがっちり我慢して直線。序盤でも3列目で仕掛けを待たされる、かなり窮屈になってL2で外に出すというかなり厳しい競馬になったがそこからしっかりと脚を使って突き抜けての完勝だった。
かなり強い競馬だったが、突き詰めればやはり厳しい流れを中団で追走しても脚を楽に引き出せた点に尽きる。なので基礎スピード面が高いということをまず第一に見るべきだろうと。それと、結果的に詰まって下手な騎乗になってしまったんだけど、そこで我慢する形になったので案外仕掛けを待てたというのもある。そのうえで各馬が平均で脚を使わされて甘くなった中でこの馬がこのペースでもいい脚を引き出せたので完勝できたという感覚かな。
●金鯱賞(GII) 9着 13頭6枠8番
中京芝2000m良 2:00.3(+0.6) 61.5-58.2 S^3
12.6 – 11.0 – 12.7 – 12.7 – 12.5 – 12.6 – 11.6 – 11.3 – 11.2 – 11.5
逆にこの金鯱賞は良さが出なかった。それと、東京2500mもスタート地点が坂スタートになるんだが、この金鯱賞も中京2000で坂スタートと共通点がある。ペースは3.3の超スローで4F戦。3~4角でペースが上がっていてL2最速も極端ではない。4Fで分散されたし仕掛けどころが早かったパターン。
8番枠からゲートは五分に出たが坂スタートでかなり苦しんだ感じで明かに一歩目以降がスムーズさを欠いて後方。そのままドスローの中で後方で進めながら3角に入っていく。3~4角で前がペースアップという中で後方の内目を追走、4角でそこから徐々に外に誘導、後方で直線を向く。序盤からそこそこ伸びてきて、L1でもジリジリとは詰めるのだが位置取りが悪すぎるての9着完敗だった。
まあもちろんここで後方一気は難しい展開だったが、それでも4F戦の中でエンジン自体掛かりやすいという中で、L1での伸びは決定的とは言えなかった。この辺からもこういう競馬で素材の差で捻じ伏せるというのは難しいタイプ。それと、坂スタートがどうにも噛み合っていなかった感覚はある。これは東京の2500でもちょっと気になる材料だ。
●アルゼンチン共和国杯(GII) 3着 15頭7枠13番
東京芝2500m良 2:33.5(+0.1) 63.0-59.0 S^4
7.5 – 11.5 – 12.5 – 12.7 – 12.6 – 12.3 – 12.8 – 12.5 – 12.4 – 12.4 – 11.7 – 11.1 – 11.4
3走前のアル共も振り返っておこう。このレースももちろん坂スタートの舞台で、ペースは4秒の超々スロー、ラップ推移的にも仕掛けが遅くL2最速戦。極端な直線勝負になっている。
13番枠からここでは五分に出ていたが坂スタートでの行き脚はやはり微妙、ドスローなのである程度中団やや後方にはつけられたがという感じ。道中もドスローの団子状態で後方の外で折り合いを意識しながら3角。3~4角でもペースが上がってこず、外から押し上げて中団外に取り付いて直線。序盤でそこからしっかりと反応してL2の最速地点、坂の上りでスパッと切れてここでシュヴァルグランにプレッシャーをかけてくる。しかしL1では甘くなってアルバートに差し切られて3着までだった。
ペースは遅かったが団子状態の直線勝負なので前半のポジショニングの拙さがそう気にならなかった。直線の半ばが最速地点なのでレース全体の仕掛けも遅かったし、その中で緩い地点からしっかりとトップスピードに乗ってきたなという感じ。3走前の日本海Sでも要所でしっかりと動けていてギアチェンジ面は結構いいものを持っている。ただハンデを貰ってL1甘くなっているように、TS持続はこのクラスに来るとちょっと甘い。トップスピード戦ではそこまで強敵でもないシュヴァルグランとアルバートを相手に得意な条件で少し見劣ったわけなのでその辺りを考える必要はあるかなと。
●2017目黒記念に向けての展望
今回は枠に左右されるかなと思う。事前の段階では割とぐりぐりに近い印が打たれているんだけど、正直感覚的には絶対視は危ういかなと。理由としてはまず坂スタートは不安定。アル共も前半からドスローだったのであのもっさりしたスタートでも良かったが、金鯱賞なんかは最序盤のポジショニングで相当苦労していた。マレーシアCでは内目からならスッと出ていたし、何とも言えない面もあるがスタートの安定性はあまり期待しない方が良いだろうと。多頭数は確定的なので外枠で一歩目が遅くなると個人的には後方からというのもあり得ると。それと目黒記念も含め本来東京2500は比較的3~4角からじわっとペースが上がりやすいコースで東京にしてはロンスパになりやすい。昨年のアル共ではあの位置からでもいい脚を使えたのはレース全体の仕掛けが遅くて直線勝負に特化、鋭さを要求されたことが大きい。金鯱賞のようなパターンが負けパターンにはなると思うので、外目から3~4角で前に引き上げられて外から脚を使わされるとそこまで食い込み切るほどのTS持続はないだろうと。なので結構人気を集めそうな感じはあるけど、最序盤の運びを間違えると危ういところまであるかなとみている。いずれにせよ内目の枠でリカバーしながら中団にはつけたいと思うし、できればレース全体の仕掛けが遅れてくれた方が良いかな。無条件で信頼できる馬ではまずないと思っているし、相手も結構手ごわいので個人的には枠次第で手を出さない可能性も視野に入れている。
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Source: 競馬予想まとめアンテナ
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